「へしこ」は、脂がのった魚(主に鯖)を塩と糠で仕込み、1年以上かけて樽の中で熟成させた発酵食品。昔は冬の保存食として、若狭地方の家庭で手作りされていました。
塩と糠だけで漬ける地域もありますが、美浜のへしこは、秘伝の調味料を加え本漬けしているのが特徴。
そんな美浜町は、「へしこの町」として商標登録されています。
雪が降り、日本海が荒れる若狭の冬。小型漁船が主流だった昔は、漁に出られない日も多くありました。
そうした時の貴重なタンパク源となったのが、「へしこ」。
家庭では保存食として、日々の食卓で重宝されました。
塩と糠に漬ける……と聞くと、塩分が心配。でも、発酵食品であるへしこには、体に良い成分が多く含まれ、血圧抑制効果もあります。
鯖を漬け込む米糠の中には、強い抗酸化力を持つビタミンEや、メラニンの生成を抑制するフェルラ酸が。そして青魚には、血液サラサラ効果が期待できるペプチドやコレステロールを低下させるDHAが含まれています。
塩辛さ控えめに仕上げたへしこを毎日ちょっとだけ食べるのが、元気とキレイの秘訣。
へしこを漬けるお母さんたちのお肌がしっとりツヤツヤしているのが、そのなによりの証です。
美浜町には、船小屋を改装した工房から近代的施設の工房まで、たくさんのへしこ工房があり、それぞれの味を競っています。
地元酒蔵の酒粕を使ったものや、唐辛子をブレンドした秘伝の調味料を入れたもの、減塩タイプなど、作り手のこだわりもさまざま。
「美浜町健康楽膳拠点施設こるぱ」も、数種類のへしこを取り揃えています。
「星のや沖縄」政井茂料理長のアドバイスにより開発したレシピを、ご家庭用にアレンジしました。今後、このレシピを元にした商品も計画中です。
<食材>
へしこ30g、生バジル40g、オリーブオイル100g、アーモンド30g、ニンニク1片
<レシピ>
<食材>
へしこ50g、オリーブオイル200ml、鷹の爪2本、ニンニク1片、好みの野菜
<レシピ>
<食材>
へしこ30g、バター60g、味噌20g、生クリーム少々、ブラックペッパー少々、ミニトマト、ニンニク1片
<レシピ>
<食材>
へしこ10g、オリーブオイル大さじ2、鷹の爪1本、マヨネーズ小さじ1、牛乳小さじ1、ニンニク1片、じゃがいも2個
<レシピ>
※このページは、観光庁「地域独自の観光資源を活用した地域の稼げる看板商品の創出事業」の補助金を利用して制作しています。